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アメリカ音大留学:ロンジー音楽院 (ボストン)

アメリカ音大留学:学校紹介


山口県のクラリネット教室フジヤマクラリネットスタジオです



前回のボストン音楽院の解説に続き、今回も指揮者のYoheiさんによるロンジー音楽院の紹介動画について解説していきます



Longy school of music
Longy

ロンジー音楽院は1915年に創立した音楽院で、ボストンにある音楽教育機関の一つです。

私もボストン在住時には、恩師がボストン音楽院とロンジー音楽院で教鞭をとっていたことから、定期的にロンジーでスタジオのマスタークラスを行う機会があり、その小ぢんまりとした清楚な佇まいのキャンパスがとても気に入っていました。


アメリカ音大受験を考えている方必見

指揮者のYoheiさんが、自身のYouTubeチャンネル 

でロンジー音楽院の学生生活副学部長タイラー・リース氏にインタビューを行い、学校の特色や入試について詳しく解説しています。



Longy

生徒数、課程

ロンジーの現在の学生数は約335名で、ほぼ全員が大学院レベルで学んでいる。大半は音楽修士課程(Master of Music)の学生だが、演奏と作曲の大学院ディプロマ課程のほか、音楽教育と教員養成に特化した音楽修士課程も提供している。


ロンジーの歴史、特徴

起源と基盤は、伝統的な音楽教育。1915年に学校を設立したジョルジュ・ロンジーは、ボストン交響楽団の首席オーボエ奏者であった。パリ音楽院から来た彼は、ボストンに同様の音楽院を設立することを目指した。1930年代から40年代にかけては、ナディア・ブーランジェなどの著名な教授陣を擁し、特に音楽理論の分野で豊かな歴史を築いてきた。2000年代半ばには、理事会が学校を新しい方向へ導くことを決定し、使命は劇的な転換を遂げた。エリート音楽家の育成だけでなく、音楽を通じて世界に意味のある変化をもたらすことのできる音楽家の育成に焦点を当てるようになった。


ロンジーのミッション

素晴らしい才能を持つ音楽家たちが在籍しており、在学中より、卒業後にどのようにしてコミュニティに影響を与えることができるかを考えるよう指導。教育活動や聴衆との交流、あるいは地域社会に焦点を当てた独自の組織を立ち上げるなど、このコミュニティへの貢献という意識を、ここでの経験の中核と考えている。


願書申請費無償化、ユニークな入試方法

入学願書の手数料は廃止している。完全に無料。

演奏時間は15分程度で、異なるジャンルの曲を複数演奏する。選曲は応募者の自由裁量。クラシック曲に限定せず、例えば声楽の場合、芸術的なアリア、スペイン語の歌、あるいは同世代や現代の作曲家による新作など、幅広いレパートリーに対応。ミュージカルやポップスも歓迎。ジャンルにこだわらず、各試験者の豊かな表現力と個性的な音楽性を重視する。多様なレパートリーを通じて、応募者の音楽性を総合的に評価する。

志望動機を理解するための質問もあり。このプログラムの何に特に惹かれたのか?なぜロンジーなのか?あなたにとって、この学校が他と一線を画している点は何か?、等。


どんな志願者を求めているか?

技術性や芸術性だけに焦点を当てた人材を求めているわけではなく、それぞれの動機と将来の目標を理解することにある。地域社会と意味のある関わりを持ちながら、クラシック音楽を未来へと導くことのできる革新的な思考を持つ人材。

約300人の学生が在籍する緊密なコミュニティを形成しており、教員と学生の比率は2:1。これにより、学生たちは質の高い音楽家や芸術教育者から広範な指導を受けることができる。


考察

今回、学校の歴史を改めて見返す機会を得て、大変興味深い発見がありました。

パリ音楽院の伝統をボストンに根付かせた創設期から、2000年代の転換期、そして近年の革新的な変革まで—大学院に特化した約300人規模のコミュニティが、こうして一体となって形作られてきたことに感銘を受けました。

ボストンは、ハーバードやMITをはじめとする多くの教育機関を擁する歴史豊かな街です。学びと成長のために、これ以上ない環境ではないでしょうか。

学校についてや、アメリカの音大留学に興味をお持ちの方は、ぜひコメントでお知らせください。






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