子どもたちの音楽的成長を促す方法
山口県のクラリネット教室、フジヤマクラリネットスタジオです
先日、娘のヴァイオリン友達が遊びに来て、自主的にみんなで練習を始めている様子を見て、とても素敵だなと思いました。後で聞いてみると、子供たち同士で順番に先生役になって教え合っていたそうです。
教え合うことの利点
相互理解の促進
子供たちが互いに教え合うことは、相互理解を深める絶好の機会となります。特に彼女たちはヴァイオリンという共通の言語を持ち、同じ立場から物事を考え、共通の課題に取り組むことで、より深い理解を築くことができています。
自信の向上
誰かに教えることで、自分の理解を確認することができます。子供たちは、自分が学んだことを他の子供たちに伝えることで、自信を持って演奏する力を磨くことができます。
コミュニケーションスキルの向上
教え合う過程で、どうすれば相手にわかりやすく説明できるかを考える必要があります。この過程で、コミュニケーションスキルが自然と向上します。
彼女たちは日頃から弦楽アンサンブルで数年間一緒に活動してきており、アンサンブルには慣れています。ただし、小編成で、しかも指導者なしで自主的に練習する機会は多くありません。
アンサンブルの利点
協調性の育成
アンサンブルでは、一人ひとりの音が調和して一つの音楽を創り上げます。子供たちは、他の演奏者と響き合うために自分の音を調整することで、協調性を身につけていきます。全員で一緒に始めて一緒に終わることは、一見単純に見えて実は難しい技術なのです。
リズム感の向上
一緒に演奏することで、自然にリズム感が養われます。全員で同じリズムを共有することで、音楽の一体感を感じ取る力が高まります。誰かが速くなったり遅くなったりすると、演奏は成立しないのです。
感受性の向上
アンサンブルでは、音楽を通じて他の演奏者の表現を感じ取り、それに応える力が求められます。これにより、子供たちはより繊細な感受性を育み、豊かな音楽体験を得ることができます。一つの物語を音で紡ぎながら重ねていく過程と、演奏終了時の達成感は、かけがえのない経験となります。
まとめ
子どもたちが互いに教え合うことは、音楽教育において大きな意義があります。同じ立場からの学び合いは、深い理解へとつながり、教えることで自分の知識も確実なものとなります。その結果、自信を持って演奏する力が育ち、分かりやすく説明する力やコミュニケーション能力も自然と身についていきます。
さらに、アンサンブルを通じて協調性、リズム感、感受性も育まれます。まさに小さな社会の形成であり、リーダーシップや集団への貢献意識を育む場となります。この過程で、子どもたちは音楽の喜びを分かち合いながら、豊かな感性を育んでいくのです。
専門の講師や指導者による的確な指導は不可欠ですが、同時に子どもたちがトライアンドエラーをくりかえしながら自ら学んでいく姿勢を見守り、育むバランスも大切だと考えています。さて、これが大人のアンサンブルにはどう働くのでしょうか?
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