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ステップアップ・クラリネット vol.3:クラリネットエチュード 

ステップアップ・クラリネット vol.3:エチュードに取り組む(Stark編)


etude
step up


(2024年1月にNOTEに投稿したものを再構築しています)



日本全国のクラリネット人口は、吹奏楽などの部活動もあり、相当数に上ると思われます。しかし、その中で個人レッスンを受けている、あるいは受けたことがある人の割合はどのくらいなのでしょうか?


レッスンを受けたことがない方へ〜教本の説明(vol.1と同じ)


レッスンを受けたことがない方へ

このシリーズは、特に現在クラリネットを演奏しているが専門的な指導を受けたことがない方や、自己流で伸び悩んでいる方を対象としています。皆さんにぜひ近くの講師を見つけて技術を磨いていただきたいという思いで進めていきます。


「ステップアップ」するには、技術面だけでなく音楽面もしっかり養うことが大切です。

クラリネットには、もっともっと可能性があると信じています。その潜在能力を引き出すには、しっかりとした基礎を築くことをお勧めします。


80 Graded Studies for Clarinet

本書に収められている作品の作曲家達



No. 45 Andante

参考演奏と私なりのポイント解説をしていきたいと思います。


Robert Stark (1847-1922)

スタークはドイツのザクセンで生まれました。オーケストラで活躍し、彼の教本は多くのクラリネット奏者に演奏されてきました。また、作曲活動も行っていたようです。


No. 45 Andante
解説「決め手は小指」:Aメジャー
no45
Stark

イ長調、A Dur

シャープ3つの調では小指の移動が増え、難易度が上がります。1小節目のC♯(他も同様)は右手で押さえるのが良いでしょう。特に音階を上下する場合、B(H、シの音)は左、C♯は右で押さえます。ただし、7小節目のBは下降アルペジオの中にあり、直前にG♯で左小指を使うため、左で押さえます。


後半はより複雑になります。例えば16小節目では、最初のBは右、2番目は左で押さえていたはずです。前後の動きを見て、その都度押さえ方を変えていくので、慣れるまでは間違えやすい部分です。


ここで基本のスケール練習の重要性が分かりますね。スケールの運指、3度の進行、アルペジオなど、それぞれの運指の変化を自然にできるようにしておくことが、いかに大切かが理解できます。


アンダンテの3拍子

2小節+2+4のフレーズ構成

4分音符と3連符のパターンの組み合わせ

スラー内のスタッカートはソフトタンギングで演奏


5〜8小節目:最初の2小節でゆっくりと上行し、続く2小節でクラリネットの最低音Eまで下降します。低音は自分が感じる以上に音量を出して響かせると、バランスが良くなります。最終音はオクターブ上のEです。そっとまとめましょう。ただし、短くしすぎないように注意してください。休符はありません。これを次のフレーズへの準備と捉えましょう。

後半は大きな音程の跳躍がある部分に注意しましょう。


9小節目では、最初の四分音符が和音に変わったことに気をつけてください(「ミー」が「ミミド」へ)。


15小節目から和音が変化し、新たな動きが感じられます。この変化を十分に聞かせるために、音符を丁寧に演奏しましょう。

最後の段では、ド、ミ、ラと上昇するラインを少し強調して演奏してみましょう。

練習方法として、「ミソラミ」「レファラレ」「ドララミ」のパターンを繰り返し練習してみてください。

また、1小節目と9小節目を比較して練習し、同じフレージングになるよう心がけましょう。 ミーーファミレドミ → ミ(ミドミ)ファミレドミ → ミ(ソラミ)ファミレドミ という順で練習すると効果的です。




終わりに

少しでもお役に立てれば幸いです。

ぜひ取り組んでみて、録音したものを聴かせてください!

音楽専門の道に進まなくても、レッスンを受けてみることをお勧めします。お近くに講師がいない場合は、オンラインレッスンも受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。





クラリネットエチュードに挑戦!



 

レッスンにご興味をお持ちの方は、体験レッスンをお勧めします。




オンラインでカウンセリングも行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。





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